毎年10月14日・15日に行われる「灘のけんか祭り」としても有名な姫路白浜・松原八幡神社の秋のお祭に使用される絢爛豪華な屋台の修復です。
今回の修復は、兵庫県姫路市の中村自治会様からの依頼で行われたものです。
「灘のけんか祭」の主役を務める豪壮絢爛な屋台は、黒光りの漆屋根に金銀の金具が美しく、また英雄などを描いた彫刻や刺繍が見事に施されており、圧巻な姿です。
今回は、その屋台の「露盤(ろばん)」と呼ばれる屋台の上部にある台座部分の彩色と、「狭間(さま)」と呼ばれる井筒と棟をつなぐ桝組の間に取り付ける彫刻の修復を行いました。
露盤には龍や、歴史上の豪傑など勇ましい豪快な構図が彫刻され、金箔を押しをしたり、今回のように彩色を施す場合が多いとの事です。
狭間は3枚からなる彫刻された板で奥行きを表現するもので、表、中板、奥板の3枚から構成されています。こちらも露盤と同じように、歴史上の豪傑を彫刻したり、物語や地元の由緒などを表現したものが多いそうです。
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