富山県の彫刻家、南部秀水さんが明治神宮より依頼され制作した「蘭稜王面」の彩色を担当致しました。
「蘭稜王面」は古典芸能である舞楽、雅楽の有名な演目の一つに使用されるもので、北斉後期の武将、蘭陵王高長恭のエピソードがもととなっています
サイズ: タテ40cm×ヨコ30cm×高さ22cm
使用木材: 桧 (目と歯は銀、眉と髭はヤクの毛)
彩色方法: 極彩色
蘭陵王面は日本では古典芸能である舞楽、雅楽の有名な演目の一つに使用されるお面で、舞楽、雅楽では略して「陵王」ともいわれています。「蘭陵王」は中国大陸から伝わってきた演目の一つで、北斉後期の武将、蘭陵王高長恭のエピソードがもとになっています。
中国南北朝時代末期、北斉の蘭陵王・高長恭は勇猛果敢であったが、余りにも美しすぎたために、臣下たちの戦意が失われてしまうというので、勢いのある面を付けて戦いに挑んだところ大勝利をおさめることができました。